「ゲド戦記」観てきたよ
心を何にたとえよう。
原作者からも散々な言われようのいろいろと話題のこの作品、やっと観て来ました。
- まず絵が荒い。雑な感じがする。風景とかはパンフを読む限りではそれを狙ってる感じのようだけど、キャラクターの表情が統一されていない感じがした(遠いアングルの時とアップになった時)。
- 全体的に雰囲気がどんよりしている。テーマがテーマだけに仕方ないのかも知れないけど、今までのジブリ映画とは明らかに路線が違う。
- テーマは例の「命を大切にしないヤツなんて大嫌いだ!」のセリフにすべて集約されてる。生と死。
- 音楽が久石さんではないので盛り上がりに欠ける気がする。主題歌のあの曲は良いと思うけど。
- 表現的にちょっとグロいなって思うところが何度かあった。お子様たちが「気持ち悪い」と呟いてた。*1
- 今までのジブリ作品や有名作品で見たことあるようなシーン・表現が何度か出てきた。
- アレン(主役のキャラ)がウジウジし過ぎて観ていてじれったい。テルーさんといきなり良い雰囲気になるのも唐突すぎる。
- 声優陣は結構よかった。少なくとも「ハウル」の時に感じた違和感はほとんど無かった。ハイタカ、テルー、クモ、ウサギ辺りは声優さんたちとほとんど見劣りしない気がする(って言っても別に詳しいわけではないけど)。アレンの岡田は、まぁ木村さんよりはマシかなって感じ。
- 戦記と言いながらほとんど戦ってない。戦闘シーンも陳腐に感じた。
鳥肌は一度も立たなかった。アクビばかり出てしまった。
でもまぁ言うほど劣作でもないかなぁと。
という期待の大きさに作品の出来が追いつかなかったからだろうなぁと思う。
とりあえず宮崎吾朗さんはもう1回勉強し直してからまた監督やってください。
「スタジオジブリ」の看板を背負うにはまだまだ未熟な感じ。
*1:だからって場内を走り回るのはどうかと思うけど。まぁこの作品ははっきり言ってお子様向けの内容ではないよね